試合結果 ユベントス対レアル・マドリード

両者痛み分けのドローゲーム
智将アンチェロッティの反撃

チャンピオンズリーググループリーグ第4節、ユベントス対レアル・マドリードは2-2の引き分けと相成りました。

その中で伺えたアンチェロッティの策をクローズアップしながら、この試合を振り返りたいと思います。

ではご覧ください。

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<スターティングメンバー>
ユーベ レアル

両者4-3-3のミラーゲームとなった試合。
2戦目ということもありお互いのやりたいことを把握している両チームは、互いにそこを潰し合い中々ゲームを作ることが出来ませんでした。

ユベントスは第3節同様の立ち回り。

唯一の変化といえばアサモアの左SBくらいで、そこには勝ちに行ったコンテの攻撃へのシグナルが託されていたと思います。
戦術の相性がよほどいいとみたのでしょう。

対するマドリー。

こちらはやはりというべきか、好調ベイルを先発起用。怪我明けのシャビ・アロンソも器用し真向勝負の構え。

前回の戦いをふまえテベスの突破力を危惧し、S・ラモスを右SBで起用。テベスは見事に封じられていました。
ついでに左のCHポグバへの対処も流石と思わせられるシーンが多々ありましたが、それによりCBに指名されたヴァランとのマッチアップをユーベがものにしていたので結局マドリーとしては相殺の結果に。

徐々にペースを掴み始めたユベントスは前半終了間際、そのヴァランのとこに仕掛けたポグバが倒されPK獲得。

ビダルが落ち着いて沈めて1-0で折り返しました。

<アンチェロッティの一手>
アンチェロッティ

数々の栄光をてにしてきたこの智将は後半、対ユベントスの策を練ってきました。
その内容はこちら。

ユーベ レアル 2

積極的に両SBを押し上げサイドで数的優位を作り、ユベントスの中盤を解体しにきたのです。

個の力で勝るマドリーはサイドでの攻防をことごとくものにし、手薄になったピルロ周りのバイタルエリアを支配し始めました。

この狙いはドンピシャではまり、その優位な状況から、逆サイドにいるロナウドが侵入してパスを受けたり、モドリッチが飛び出して侵入してきたりとユベントスの中盤は完全に混乱状態に。

何よりこの明確な狙いをもったマドリーの選手達がギアチェンジ。
ギアセカンド

あくまでドリブルだったりテクニックの部分、個の力に自信がなければできないのですが流石はマドリー。個で上回っているのでそこを信頼したS・ラモスやマルセロがもう尋常じゃないくらい上がりますw
ロベカルが両サイドにいるみたいでしたw

そう、アンチェロッティがとった策とは至ってシンプル。
「攻め勝ちにいく」というものでした。

攻めることへの自信を得て尚且つギアセカンドのマドリーは、ディフェンス面でもその勢いのままに前プレを敢行。

するとその圧力に耐え切れず一瞬集中が切れてしまったカセレスが不用意なバックパス。
ロナウドがそれを沈めて同点とすると、再びショートカウンターの形となりベイルが逆転弾。
試合はマドリーのものへと一転していきました。

スコアはその後、カセレスの嘆きのクロスからジョレンテの魂ヘッドが決まり再び同点に。

しかし内容は基本マドリーペース。
マドリーは基本サイドから構築→ビダルやポグバを引っ張り出す→バイタルに侵入を繰り返していたので、ピルロのディフェンスシーンは常に周りに人がいない危険な状況。

たまらずコンテはそのポジションをちょっと前に出して、マドリーの配給元を少し潰すくらいしてくれ、と付け焼刃的な対処。

結果として守備は少し安定したものの本来の形を失ったユベントスの中盤は機能不全に陥り、攻撃は前線の個人技頼みと淡泊なものとなってしまい、そのままタイムアップとなりました。

この状況をみて素直に思ったことがあります。

アンチェロッティ凄ぇww

もとはと言えばレジスタ・ピルロを育て上げたのはこの人でしたもんね。

<コンテの苦悩>
コンテ

相手がこのレベルになるといくつも引き出しがあり、普段一定のペースで戦い慣れている(基本ずっと攻めれる)リーグ戦とは違い欧州での戦いに苦労しているのがみてとれるユベントス・コンテですが、現状手詰まり感があるのかもしれません。

それはやはりピルロ・システムからくるものだと思います。

魅力は言わずもがなのそのシステムですが、今回のように打開策を練られると厳しいですし、チャンピオンズリーグであればバルセロナを筆頭にドルトムントやバイエルン、アーセナルなど「攻め勝ちにくるチーム」は多々います。

その時、苦しい時間帯を耐え抜く術をもつこと、昨シーズンのバイエルン戦で味わったあの圧力を常にイメージしてピルロ・システムの改良版を見出さなければならないと思います。

まず気になるのは前プレされた時の対処で、例えば
カセレス

この試合のカセレスのバックパスミス直前のシーン。

マドリーの前プレの前にパスコースを見出せないカセレスが見て取れます。前線の選手がまるで棒立ちしているように見えます。
これは昨シーズンのバイエルン戦でも多々見受けられたシーンでもあります。

システム上前プレ対策を練った3-5-2でも突破できなかったのですから、こういう時に「今は耐え時」と捉えて凌ぐ必要があると思います。

ピルロが重点のポゼッションなのだから、前線の選手がこういう時に気をきかしておりてきてあげること(相手の前プレが発動している時に危機意識を高めること)が一つ手がかりになるんじゃないでしょうか。

その一体感が完成されていたバイエルンは、ドルトムントとの決勝戦でその前プレにはまらないことに集中し、ガス欠させることに成功しました。
手ごたえのない前プレほど疲れるものはないでしょう。

マドリーはこの試合の引き分けは納得のいく内容だったと思います。
今回見せた前プレを完全にものにすることが10回目のビッグイヤーへの手がかりとなるのではないでしょうか。

ユベントスもコペンハーゲンが勝ったおかげでまだまだ2位を狙える状況。(好運ですねw)
もしこのカードが決勝トーナメントで再びあいまみえることがあればまたレビューを書き上げたいと思います。

あ、肝心のベットの方も次は当てたいですねw

?シングルベット?

【チャンピオンズリーグ】 ユべントス?対 レアル・マドリード
→ 的中なし 

– – – 2013年 回収率68.1% 的中率27% – – –

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0 Responses to “試合結果 ユベントス対レアル・マドリード”

  1. しんいち より:

    すいませんドルトムント対アーセナルでしたw

    僕の予想だとドルトムントです!
    しかしこのグループは大変そうですね。。

    週末のマンU対アーセナル希望します!

    • TOM より:

      アーセナルがどれだけ自分たちのサッカーをできるかですよね。

      今日の試合みて、マンU対アーセナルに備えようと思います(^^)/

  2. 和馬 より:

    やっぱロナウドですね

    4試合8ゴールは異常

    • TOM より:

      ゴール記録を塗り替えそうな勢いですよねw
      第3節の1点目はやっぱりうまかったですもんね。

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